陽のあたる路から

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10/5 水窪駅で夜明かし事件

2023/10/05(木)

 

10月5日の11時頃、水窪飯田線付近にて火事が発生し民家や倉庫など16棟が焼ける大火事がありました。この日は朝から蝶の観察で水窪に来ていました。午後1時53分発の豊橋行きで帰る予定でしたが火事の現場が線路に近い民家だったことから飯田線は不通になりました。探していたお目当ての蝶は無事に見つかり写真撮影もできたのでウキウキ気分で駅まで戻りました。


駅の背後に異様な大量の煙が目に入りました。街中を何台もの消防自動車が走り抜けていきます。上空ではヘリコプターが延々と旋回しています。ただ事ではない雰囲気でした。駅では数人の電車待ちの方たちが集まり「火事で飯田線は現在不通になっている」との事です。この時点で、火事が鎮火すれば開通するだろうと軽く考えていました。夜になり火事は鎮火したようですが安全確認が難航していて飯田線は不通のままでした。他の電車待ちの方たちは家族に迎えに来てもらうよう連絡を取ったりして次々に帰って行き、やがて水窪駅は誰も居なくなりました。水窪の街中を通る路線バスは一日4本程度で時間的にも間に合いません。コンビニなども見当たらず何も買う事なく駅まで戻りました。構内放送は「鎮火はしたが安全確認ができず運転再開のめどは立たない」と繰り返しています。線路の保全などをされている関係者の方たちの話では終日運転再開は無いだろうという事でした。結局その日は水窪駅の待合室で夜を明かすことになりました。食事もできず自販機のホットコーヒーやホットミルクティーを一晩の間に4本を飲みながら過ごしました。昼間は暑くなるかもしれないと半袖のTシャツと半袖の上着で来ていたので持ってきたタオルを腕に巻いたりして寒さを凌ぎました。スマホはそれまで何度も状況確認などしていたため、バッテリー残量が30%以下になってしまい時間確認だけにしました。テレビも何も無い待合室での時間は気が遠くなるように長く感じます。構内放送も無くなり始発の5時48分発豊橋行きが時刻表通りに発車するのか不安になりながらも寝る訳にも行かないまま朝を待ちました。長い夜が明けて朝5時を過ぎたころに回送電車が到着しました。やがて表示は回送から豊橋行きに替わりました。時刻表通り始発電車は運行できるようです。発車時刻まで30分ほど早いですが電車に乗車させてもらい暖かい車内で発車時刻を待つことになりました。そして朝の8時過ぎには国府まで帰ることが出来ました。自宅に帰って昨日の水窪の火事を検索すると89歳の老人が自宅に放火したことが原因で周囲の民家11棟や倉庫4棟の合わせて16棟が燃える大規模の火事だったという事のようでした。出火から7時間後に鎮火したそうです。